普段の靴のサイズは22.5㎝ですが、23.5㎝を購入しました。薄手のソックスを履いてぴったりだったので、私としては期待通りで満足です。

Frederick Ashton Collection 1 [Blu-ray]（3枚組）の方が安いのでお勧め（アマゾン3853円）。1（2016）　ラプソディ、二羽の鳩2（2017）　真夏の夜の夢、シンフォニック・ヴァリエーションズ、マルグリットとアルマン3（2013）　ラ・ヴァルス、タイスの瞑想曲、春の声、モノトーン I＆II、マルグリットとアルマン（これ）

最大の目玉は、Tamara Rojo（タマラ　ロホ）の引退公演の「椿姫」でしょう。TamaraとSergeiは鬼気迫る熱演だし、舞台装置も、バックに使用したリストのピアノソナタも、秀逸だと思います。しかし、パリオペラ座の圧倒的な「椿姫」を見た後では、どうしても比較してしまいます。「どうして人は、人を憎みながら好きになってしまうのだろう」という暗い情熱があるパリオペラ座の「椿姫」のほうが、個人的には好きかな。パリオペラ座は、椿姫の背景に、椿姫の内声のメタファーとしてManonを踊らせるという複雑な構成にし、ショパンのピアノ曲の光と陰とも絡まって、運命の糸にからめとられ破滅の悲劇に至る二人を、描いています。音楽も、Royal Ballet はリストだが、Paris Opera Balletはショパンと好対照です。二人の作曲家を対照して聴くのも、バレーの楽しみの一つです華やかなパリ社交界に、同時代を生きたリストとショパン。リストは、初めて真剣に聞いたが、内声部に、思いがけぬ、深い暗い思いが見えて、華やかな音楽人生の陰に隠れた、意外なリストの内面を見た思いです。Royal Ballet の椿姫も、リストの細かい内声に合わせて、演出されTamara Rojoも、バレー人生最期の、鬼気迫る熱演でこたえています。ま、買って後悔しません。名演です。その他の、４つの演目も、多国籍で構成されるRoyal Balletらしく、ロシア系、スペイン系あり、日本人、中国人あり、黒人あり、、、、と国際的なキャストと理知的な演出で楽しめました。(シェークスピアの伝統かな？）個人的には、サティを使用したMonotonesⅠandⅡが、情緒的に流れず、構成的に見せたところが、Royal Balletらしくて気に入っています。今後のRoyal Balletには、ロシア系フランス系Balletと異なり、コンテンポラリーでコスモポリタンな演目を期待しています。個人的には、Natalia Osipovaの、コンテンポラリー新作を待っています。

アシュトンの佳作が並んだ公演であり、ロホのロイヤル引退公演だったとのこと。一見の価値は十分あるのだが、全体として繰り返し何度も見たくなるようなＤＶＤではなかった。一種昔を懐かしむような趣はあったと思う。

２０１３年２月のアシュトン没後２５周年記念公演のライブ収録です。５つの作品が演じられましたが、ロホとポルーニンの退団公演となった椿姫が圧巻です。ラ・ヴァルス小林ひかる、平野亮一、サマンサ・レイン、ベネット・ガートサイド、ヘレン・クロフォード、ブライアン・マロニー６人のファースト・ソリストたちによるユニゾンが中心の演目です。小林ひかると平野亮一がセンターを踊っています。タイスの瞑想曲リャーン・ベンジャミン、ワレリー・ヒリストフスローでロマンチックなコンテンポラリ。ベンジャミンは半年後に引退しました。春の声チェ・ユフィ、アレクサンダー・キャンベルオペレッタ「こうもり」の一場面のために振り付けた作品だそうです。印象がワンパターンのユフィですが、この演目では表情も雰囲気も、役が彼女に当りにいっているので安心して楽しめます。ジャケットにも採用されています。モノトーンズ１＆２１：エマ・マグワイア、高田茜、ダヴィド・チェンシーメフ　　２：マリアネラ・ヌニェス、ネマイア・キッシュ、エドワード・ワトソン１はサティの「３つのグノシエンヌ」に振り付けたものです。ロパートキナが演じたマネンの振付が好きな人には違和感があるかもしれません。私は高田茜を応援してるので彼女の演技を楽しみました。ただ彼女バランスが苦手なのか、楽しそうじゃなかったなあ。２は「３つのジムノペディ」を使っています。スローテンポでヌニェスの体のラインが美しく、ファンなら必見。マルグリットとアルマン（椿姫）マルグリット：タマラ・ロホ　　アルマン：セルゲイ・ポルーニン「出会い」「田園１」「田園２」「侮辱」「椿姫の死」という主役による５つのパ・ド・ドゥにすべてが凝縮されたバレエで、短いですがロイヤルのドラマチックバレエの原点だと思います。それに娼婦と彼女にぞっこんの若者って、ロホとポルーニンが恐ろしいほどのはまり役。二人ともテクニック抜群ですが鬼気迫る演技も見ものです。とくに収録だと目の演技がアップで堪能できます。　カーテンコールではアコスタがスーツ姿で登場。観客もスタンディングオベーション。私は胸がいっぱいになりました。ロイヤルには、なぜ二人を失ったのかよく考えてほしいです。　

物にもよりますが、モダンバレエの振り付けは控えめすぎて物足りなく感じました。もっと体全体を使った表現力豊かなバレエが見たかったです。

一番素晴らしかったのは｢春の声｣でした崔由妃さんが明るく可愛いです！｢モノトーンズ｣は振り付けも音楽も素晴らしいのにギャグみたいな衣装がダサすぎてせっかくの良作をぶち壊しですあとちょっと振りがズレてます……期待していた｢マグリットとアルマン｣ですが、パリオペラ座の｢椿姫｣を見てしまったからか、ちょっと重厚感に欠けるかなぁ…ロホもポルーニンも素晴らしいのですが、ロホの眉毛のメイクがお粗末で高級娼婦には見えにくいです